エミューはオーストラリアの国鳥で、アフリカ原産のダチョウについで世界で2番目に背の高い鳥類です。気温差のある砂漠地帯に生息し、寒暖の差にも強く、何万年もの間過酷な環境を生き延びてきた生命力の強さは、北海道という北の大地での飼育を可能にした注目すべき点です。
雑食で、草や花、昆虫なども食します。体長は大人の背丈ほどにもなりますが、気性はおだやかで人懐っこい動物です。
エミューは生命力が強い!
エミューの寿命は約5~10年で、鳥類の中では長い部類に入ります。本飼育場での現在のご長寿エミューは18年。こういったことからも、エミューの生命力の強さに驚かされますね。
オスの体温で卵をあたためる
独特な繁殖パターンを持っており、ひとたび繁殖期が始まると 1日当たりの食物摂取量が100g未満にまで減少し、体重が約半分になるといわれています。繁殖期にはメスは3~4日に1度卵を産みますが、オスのみが抱卵を行います。その間オスは一切飲食せず、それまでに蓄えた脂肪を消費して生活します。春夏にかけて筋肉と皮膚及び内臓の周りに作った脂肪の層が、繁殖期の間の生活を支えるのです。
エミューの飼育は簡単!
2点目に注目したい特徴は、エミューの飼育方法にあります。オーストラリアでは千頭を2人で飼育している例がある程、飼育が容易だと言われています。放牧という形での飼育方法が主流ですが、実際日本ではエミューの飼育方法はまだまだ発展途上中ですので、今後低コストで、飼育が容易である点から新規の畜産業への提案が期待できます。
エミューオイルの今後の可能性
そして、他の家畜と特化して異なる点は、エミューの脂肪から取れるオイルの特性にあります。もともとオイルはオーストラリア先住民のアボリジニに数千年前から利用されてきた歴史があります。
動物性なのに植物性脂肪を構成する不飽和脂肪酸を多く含み、その中でも天然の潤い成分であるオレイン酸が保湿効果を、リノール酸が清潔感を保ちます。厚生労働省の医薬部外品成分表にもエミュー油として記載されていることから、オイルはスキンケア商品や医薬部外品としての大きな産業になりうる可能性を持っていると言えるでしょう。
なぜエミューにこだわるのか。それは、地域 活性化の一手段として可能性があると考えたからです。
地方では、地場産業の所得減少による雇用環境の悪化や、農業 漁業界での 原油高による経費の高騰、後継者不足など地域が抱える様々な問題が山積みです。
これらを改善すべく、エミューを地域資源とする新規産業モデル構築の取り組みが始まりました。
- 飼育の容易性から高齢者や新規参入者へ畜産業の提案
- エミューを地域で飼育し、肉、油、羽根などを地域で加工することで生まれる 経済効果としての雇用や産業
- 活性化される地域の連携
こういった活動がまさにこれからの地域社会の有り方、日本の今後の農業畜産業に新たな道筋を生み出すと確信しています。
少しずつ、しかしできることから始める。この取り組みをきっかけに、当社が、東京農大の持つ技術と地域産業界の知恵をさらに出し合い、新たな連携が生まれることで、当社がこの北海道から新しい「食」と「健康」を考える取り組みのお手伝いができたら!と考えています。
「エミューの卵」実感セット!
”東京農大たくみ屋”では、エミューの本物の卵殻入りギフトセットなど、
ユニークな商品も取り揃えております!
『エミューモイスチャーオイル』や『エミューモイスチャークリーム』は、
しっとりなのにさらっとした使い心地で一度使ったら手放せません。
乾燥した季節にいかがでしょうか?
飼育員インタビュー
Q.飼育日課を教えてください。
6時半(冬は7時半)ぐらいから餌、水やり。
エミューの成鳥と今年5~6月生まれの幼鳥の飼育をしています。
Q.エミューの好物を教えてください。
ニンジン、キャベツ、木の葉(柳、白樺)
葉物が特に好きです。
Q.飼育員として今までで一番の体験を教えてください。
ふ化の時、予定日の1週間前ぐらいから、親鳥が卵を優しくトントン叩く作業があるのですが、
まだヒビの入っていない卵の中からピヨピヨと返事が返ってくる時。
「トントン、早く生まれて来いヨ。」と呼びかけている感じです。
Q.(エミューのために)普段気を配っていることがあれば教えてください。
光物に興味を持ち、すぐに食べる習性があるので、場内で作業する時、釘とかネジ、針金の切れ端やビニール等を場内に落とさない事。
網の針金の出っ張りなどに、体や足が引っ掛かったりして怪我をするので、はさまる様な部分が無いか、ドアの開閉や施錠などにも気を配っている。
なんと言っても体調管理。
Q.何かひとこと。
休みが欲しい。
殻の色も天然保護色のため深い緑色の特徴ある色合いですので、エッグアートなどに加工されています。羽根は1つの根元から2枚の羽根が生え出した珍しい物で、オーストラリアでは寝具などの羽毛商品として販売されています。皮や骨、内臓にいたるまで加工品としての可能性を秘めているのです。